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描かれた被差別部落——映画の中の自画像と他者像  黒川みどり著  岩波書店

序章 映画の中から浮かび上がる戦後部落問題

第一章 封建時代の亡霊/のしかかる「身の素性」——「破戒」二つの映画作品から

第二章 国策樹立要求のなかの自画像と他者像——「人間みな兄弟 部落差別の記録」

第三章 衝突する自画像と他者像——「橋のない川」

第四章 被差別部落の自画像〜今へ——「人間の街——大阪・被差別部落」/「家族——部落差別を生きる」

終章 今、問われていること

あとがき

黒川みどり先生より御献本いただきました。しかし、ものすごく仕事をされておられる…。

映画を通じて部落問題が「どう伝えられてきたか」、が大きなテーマですが、僕自身も「どう伝えるか」を考えながらそうした仕事に携わっているわけで、「誇り」と「身の素性」の鋭角的な対立は今もなお大きな問題であり続けていると思います。

それに関連した「部落(民)アイデンティティ」に関する論考はすでに脱稿して校正待ちですが、この本を参照にもう少し書き加えなければならないかもしれません。

                                               (2011/5/2  りゅうし

「いのちの食べ方」 森達也著 理論社

教材に最適。
部落問題がとりあげられてるけど、人権を考える時のエッセンスがちりばめられていてどの人権問題にも普遍的に大事なことが書かれてると思う。
それは『問題意識を(加害者としての)自分に向けるということ』。
これは差別を心の問題にしてしまうことではなく、です。

                                    (2007/07/15 みどりん